Vol.77 サッカー

 W杯サッカーが盛り上がって来た。大会前は日本代表に対する期待は低かったが初戦に勝利すると一変した。そして決勝トーナメント進出を決めてさらに盛り上がりを見せている。

 さて私自身がサッカーに注目するようになったのは2002年の日韓大会の頃からだ。そのときの日本代表監督がトルシエ氏だった。同監督と選手との間にバトルが起こっているようであり、試合だけでなくそういう人間模様が私には特に興味深かった。

 どうして監督と選手との間にバトルが生じたのだろうか?同氏は選手に自己主張することや自分の気持ちを前面に出すことを求めていた。あるときは気持ちを表に出さない選手を練習場から出て行かせたこともあった。そのバトルはみな選手にアグレッシブな気持ちを出させるためだ。

 しかしなぜそんなにアグレッシブになる必要があるのか?言ってみればサッカーは戦争なのだ。まさに生きるか死ぬかの瀬戸際の戦いである。それは試合を観ていると一目瞭然だ。蹴り上げる、膝蹴り、肘打ち、押し倒す、引き倒す、頭突きなど何でもありだ。大人しくしていたらやられてしまうだけ。

 それでも外国人選手に引けを取らないくらいアグレッシブな選手はなかなか現れなかった。というのも日本人は自己を抑えて和を重んじるという伝統が根強いからだろう。しかしそんなアグレッシブな選手が日本にも育っていたことを証明したのが今回活躍している本田選手の登場だ。彼は自己主張が強くアグレッシブで果敢にゴールを狙う。明らかにこれまでの日本人とは違うタイプだ。そして彼が今大会の日本代表を引っ張っている。

 元日本代表の中田英寿氏が今回のデンマーク戦後に笑顔で「こういう試合を観たかった」と語った。この試合で日本は守りに入らず果敢にゴールを狙う戦い方をしたのだ。このW杯という大舞台で日本代表が変貌しつつあることを多くの人たちが認めた。

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