Vol.64 テレビドラマ(パート2)

 テレビドラマ『泣かないと決めた日』が先週終了した。私の関心事は『主人公の新人OLが“いじめ”にどう対処して行くか?』ということだった。

 ドラマが終わってそれをまとめると次のようなことだった。とにかく諦めないこと。自分の考えを言うこと。自分のやるべきことや自分しかやれないことを見つけること。それを粘り強くやり続けること。そうすれば何かが見えてくる。まわりの誰かが見ていてくれてサポートしてくれるようになる。しかし気をつけないといけないのは一人で頑張り過ぎないこと。

 以上のように主人公が取り組んだ内容は本人が自ら気づいたというよりは上司の適切なアドバイスだった。その上司は主人公のことをちゃんと見ていてその言葉は主人公のこころによく響いていた。だからこそ主人公に実行しようという意欲が湧いたのだろう。

 ところで「自分の意見を言う。自分を素直に表現する」というのはドラマの中でも大きなポイントだったが心身症の現場でもよく耳にする言葉だ。すなわち治療上の基本にもなっているのでドラマの成り行きも『こういう事もあり得る』と観れたように思う。

 これほどまでに“いじめ”が徹底的に行われる場所はないにしても、多少の“いじめ”か“いじわる”はどこにでも存在するように感じる。しかしそれに何とか対処して乗り越えていくことは可能であり、その一つの例を今回のドラマが与えてくれていたように思う。

 特に強調したいのは主人公が“いじめと闘った”ことだ。そのためには自分の意見を言わないといけないのだが、一般的に「自分の言いたい事を言ったらケンカになるのではないか」という不安が多い。しかしそこを打ち破らないと前に進めないのであり、当初はケンカのようになるのも仕方がないにしても、そのうちにだんだん闘い上手になって何か意味のあるものをつかむであろうことを期待したい。

 最終的にこのドラマの主人公は「ダメと思ったときに見守ってくれた人がいた。諦めなければ変われる。今までと今とこれからやり続けたら見えてくる」と語った。何とか一山越えた本人の実感だ。

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