Vol.20 気分障害

 気分障害で代表的なものが“うつ”である。少し前までは“うつ”という言葉はいいイメージを持たれないので使うのをはばかれる傾向にあった。特に知られるとショックが大きいので本人には言わないようにする風潮があった。しかし最近はずいぶん状況が違ってきている。「しっかり薬を飲んで休んでいれば必ず治る病気だ」と本人にも説明することが一般的になったように思う。

 “うつ”の原因としてはやはりストレスによるものが多いようである。仕事などで頑張りすぎるために疲れ果ててダウンする。従って負担を減らしてしっかり薬を飲んで休めば良くなるものである。

 また我々は喪失体験によっても気分が落ち込むことがある。例えば受験など学業上の失敗も喪失体験になり悲哀感を感じる。この場合は薬の助けを借りなくても時間が解決してくれるもののようだ。

 ところでうまくいかないことを人のせいにする場合がある。そして誰かに傷つけられたと感じる。このときが最も注意を要する。つまり大事なことはその悲哀感を自己の心の中に留め置くことだ。そのときは大変辛い思いをするのでまわりに支えてくれる人たちがいた方がよいと思う。それは家族だったり親しい友人だったりする。また治療者であることもある。その結果、自己の中に持ちこたえる力がついてくることだろう。

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